English

マグロの中でも最高級品「境港の本マグロ」

1951年12月に鳥取県境港町に境港町営魚市場卸売人として、開業しセリ売りを開始した、「境港魚市場株式会社(以下、境港魚市場)」は、創業以来、半世紀を越えて水産物の安定的な供給を行っております。

境港が位置している山陰の豊かで新鮮な水産物は貴重な財産になります。その水産物を安心、安全な環境のもとで安定供給することを企業使命と位置づけ、衛生管理の整った市場の整備と流通システムの効率化に務めることを目指しております。

境港魚市場は日本海に揉まれた魚介類はもちろん、「ベニズワイガニ」、そして「天然の生本マグロ」が水揚げされております。

ベニズワイガニ、生本マグロはそれぞれ日本一の水揚げ量を誇り、「境港のベニズワイガニ」、「境港の生本マグロ」とそれぞれブランドとして流通しています。

特に「境港の本マグロ」は、身は濃い赤身でトロも多く、マグロの中でも最高級品として取引されます。

その、生本マグロの旬は毎年初夏の6月上旬から7月中旬の1月半だけになります。

その1月半間でおよそ1,000トンを超える本マグロがまき網によって捕まえられ、水揚げされます。

紙のチェックシートとOCRを活用し、
毎日番号と購入先を記載

非常に高級であるがゆえ、漁獲量と仲買人の購入金額の把握が重要であり、購入後、すぐに伝票などを発行するため迅速な処理が重要となる。そのため同社は、iPadで運用するペーパーレス“現場帳票”記録・報告・閲覧ソリューション「ConMas i-Reporter」(以下、i-Reporter)を導入し、毎日のセリ情報の管理に活用を始めた。従来の紙では困難だった、迅速な情報の管理方法として利用している。

「i-Reporterの導入以前は、OCRを活用し、毎日番号と購入先を記載していました。しかしOCRを活用していても、さまざまな課題がありました」と、総務部 課長代理 藤田 耕一氏は語る。

従来は紙のチェックシートをスキャンして情報を登録していた。具体的な流れとしては、セリ前にマグロの番号と重量を記載。セリ終了後にどの仲買人が購入したかを記載し、OCRの機械で読み取り情報を登録するというフローで管理をしていた。

しかし、"紙"であるため、マグロの量に伴い、持ち歩く枚数が増えるのと、水場での作業になるため、記入した紙が濡れて使えない、急いで記入したため、文字がうまく読み取れないなど、データ品質の低下を引き起こしていたと藤田氏は話す。

「当社は早朝6時頃より水揚げされて、随時解体・確認を行っている。セリも8時頃より漁獲量に応じて2時間程度で行う。冷凍ものではなく、生のマグロなので、鮮度が落ちないように、いずれの作業も迅速に行う必要があった。その場合に紙であることが、タイムロスを産んでしまう可能性を少しでも減らしたかった。」

そんな状況を改善するため、持ち歩く量を減らし、スムーズかつ正確に情報が登録できる手段が必要となっていた。

入力のレイアウトは使い慣れている帳票の見た目そのまま

当時、境港魚市場の電算を担当していた株式会社ケイズより「i-Reporter」の提案がなされた。タブレット端末を用いて帳票の入力を行うソリューションで、入力のレイアウトは使い慣れている帳票の見た目そのままで可能との話だった。

提案の内容から、OCRのシステム更改に比べて導入までの時間とコストを削減できると直感。システム化に向けた条件としては、以下の2点が考えられた。

  1. 使用する年齢層がバラバラなので、視覚的に内容に変化が無いこと。
  2. 入力した情報を既存の基幹システムに取り込みたい。

2016年にi-Reporterの検討を本格的に開始し、検証を実施。その結果、データを収集するためのツールとしての汎用性や、帳票作成などの生産性の高さに加え、データを集める際の即時性が優れていると評価された。特に、紙の帳票では即座な確認が困難だった売上総合計を一目瞭然に確認できる点が非常に評価が高かった。

購入情報を扱うためセキュリティの堅牢性も外せなかったが、i-Reporterは専用サーバーでデータを一元管理し、ID・パスワードによるユーザー認証、帳票に対する参照権限設定、SSL暗号化通信などに対応しており、情報漏洩防止などへのセキュリティ対策も万全だと判断された。

境港魚市場は2017年にi-Reporterの導入を正式に決定した。6月には生本マグロの水揚げ・セリが始まるので、それまでに導入し、マグロの売上管理のシステム化を実現。

i-Reporterの導入により、セリ会場では画面上のシートをタッチして、セリの結果を入力できるようになったほか、その情報を直接本部のサーバーにアップロードする方法に変えたことで、蓄積した情報をBI(Business Intelligence)でさまざまな形に集計できるよう工夫した。なお、i-Reporterが搭載されたiPadは、防水、防塵処理がなされたカバーで保護されている。

紙帳票を廃止しi-Reporterに変更後、
年間約40万円のコストが削減

導入効果を試算したところ、報告方法を従来の紙帳票でのチェック/システム入力から、iPad/i-Reporter運用にしたことで、年間約40万円のコストが削減となった。

現在、鮪のセリだけでの活用だが今後、ベニズワイガニや地場鮮魚へ拡大しても「水産物を安心、安全な環境のもとで安定供給する」という原点への思いは変わらずに持ち続けるだろう。シムトップスおよびケイズはi-Reporterの拡張性と使い勝手をさらに向上させて支援し続けたいと考えている。

なお、今回の取材の模様を以下の動画にまとめてあるので、併せて確認いただきたい。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

i-Reporter 無料トライアル

シムトップスが用意したクラウドサーバーを利用して、一か月 i-Reporter をお試しいただけます。

上へ